1日体験・散歩・ウォーキング・まち歩きの楽しい観光情報
お散歩なび

TOPへ GTWについて にっぽんお散歩なび リンク よくある質問 お問い合わせ

■カテゴリー■
■新着記事■
■コメント■
■トラックバック■
■LINK■
■プロフィール■
 
■OTHER■
 

184回スペシャルツアーIN茅野 2日目
 6月30日(水)

1日目の茅野の街歩きのあと、宿泊組・2日目に参加するメンバーは、宿泊先の「リゾートホテル蓼科」のバスでホテルに向かいます。
ホテルは約2万坪の広大な敷地を持つ野外美術館の「芸術の森彫刻公園」に隣接して、天然温泉かけ流しの「蓼科三室源泉」が楽しめます。
翌日は、まず北八ヶ岳ロープウェイです。標高2,237mの山頂駅まで約8分で到着し、日本三大アルプスの絶景と坪庭散策が楽しめます。
そのあとの、バラクライングリッシュガーデンは、日本初の本格的英国式庭園です。略称は「バラ色の暮し」を略して「バラクラ」。バラが最も美しい「ローズウィーク」イベントを実施中。すてきなばらの美しさを堪能します。


蓼科湖周辺の遊歩道


以下は参加者の感想です

日帰りの皆様とお別れして、宿泊組はお一人加わって午後五時半頃宿に着きました。私は一人泊。リゾートホテルらしくゆったりとしたセミダブルのツイン部屋に一人。まず、お風呂にゆっくり入浴の後、夕飯は7階のレストランで。メインディッシュは伝票で注文する方式で、ドリンクやスープなどはバイキングで各自運びます。エビチリ、牛肉炒め、鉄板焼き、パスタ、すし、そば、デザート…同じテーブルの方とも取り分けて、おいしくいただきました。今日一日盛り沢山の見学でしたので、たっぷり食べて体力回復、ほっとできました。
夕飯後集合して夜の彫刻公園を散歩する予定でしたが、大雨で中止になりました。天気予報では各地で大雨警報が出ていましたが、東京方面はまずまずでしたので、安心しました。売店などをぶらつくとブティックに素敵なチュニックなどがあり、買われた方も何人か。「あらお似合い」「三宅一生みたい」とショッピングはおしゃべりも楽しいですね。私は売店の女性お勧めのりんごバターの瓶詰めと胡桃味噌などを買いました。りんごバターは、帰宅後普段料理をしない下の娘がとても喜んで、パンケーキを焼いてくれました。お土産効果大でした。
ロビーの新聞をチェックしてみようとしましたら、前田さんもいらして新聞を読んでいらっしゃいました。ケータイにご連絡も入ったり、旅のコーディネーターとしてお忙しそうでした。私は「信濃毎日」を斜め読みした後に、部屋に戻り荷物の整理。充実した観光と見学でパンフレットや土産物も結構な量になったものをリュックに詰め込みました。
温泉大浴場「高原の湯」は2階。手前にキッズコーナーもありますが、もちろんこの時期お子様たちは一人も見受けません。全体にコロナ禍のもと、分譲マンションからも大浴場には来られるようですが、私たちのグループ以外には滞在中数組見かけただけでした。ゆったりと湯船につかり、静かに至福の時間を過ごしました。窓を見通すとかなりの雨。天気予報では朝には上がるというので、大丈夫だろうと楽観的に思えたのも、良い温泉効果でしょうか。

2日目

朝早くから、小さな鳥(昨日苔の森で名前を教えていただいた)、ミソサザイでしょうか。
輪を描いて飛び回り、群れをなしています。まだ雲は厚く、小雨模様ですが、少し隙間もあります。嬉しくなって起きだし、「高原の湯」に向かいました。昨晩とは男女入れ替わり、今度は露天風呂も楽しみました。気温も湯加減もちょうどよい具合でした。

雨も上がり、朝食の前に希望者が集合して、ホテル所有の芸術の森 彫刻公園を散策しました。真っ白い花【本当は花ではなく、ハナミズキと同様で花のつけ根葉】盛りのヤマボウシの木が迎えてくれました。まず、芝生の上で北村西望の自像、平和像などの彫刻作品を巡ると、まもなく、蓼科湖が間近に見えました。この湖も溜池だそうです。
森の中の道に入りました。西望以外にも、私と同世代かちょっと上の方々の彫刻作品が蓼科湖を背に木々の緑に囲まれて、堂々とまた生き生きと立っています。それぞれの表情は異なりますが、穏やかで輝く瞳の美しい、作品が多く思われました。
全66点の彫刻が展示されているそうですが、夏の一日、ゆっくり見て回るのも豊かな時間になることでしょう。
私が一番会いたかったのは、北村西望「将軍の孫」です。以前、展覧会に行き損ねていた作品です。モデルを務めたのは当時3歳の西望の長男でした。“3歳児”の表情があどけなく繊細で魅入ってしまいました。日露戦争の軍神橘中佐(陸軍。海軍の広瀬中佐と並んで有名)の像を製作中にアトリエを訪れた長男がぶかぶかの軍靴をはいて、挙手の礼をしています。時代と子供、平和、西望が表現したかったものに思いを馳せました。
朝食は昨晩と同じ7階のレストランで。夜には分からなかった庭園や森の見渡せる広い窓の真ん前に席をとりました。相変わらず小鳥たちが飛び回っています。
バイキングといっても、サラダやメインはトレーに一揃いにしてキレイに乗せて運んでくれますので、自分では焼きたてのオムレツをはじめ、和洋の副菜、ドリンク、パン、ご飯を好みで選べばよいだけで、食後のコーヒーまでおいしくゆっくりいただけました。おしゃべりを楽しむ方も多くいらっしゃいました。

私は出発までまだ50分近くあったので、チェックアウトを済ませてからフロントに荷物を預けて、昨日前田さんからお勧めのあった蓼科湖を一周しました。木々の下の小道、湖面にせり出す展望台、歩きやすい木道と朝の散歩にはうってつけで、たまに出会う人と朝の挨拶を自然に交わせるのも、リゾートの良さでしょう。大小のテントも数張りあり、大学生と思しき若者が円座を組んで談笑していて、学生時代、蓼科や白樺湖、車山と何度か夏を楽しんだことを懐かしく思い出しました。コテージや別荘が、丁度ホテルとは湖面を挟んで反対側にあります。昨晩、売店に洗剤や生活雑貨がいろいろと売られていましたので、係の方に尋ねたら売店入り口は芝生を通って湖面まで続いて、近隣の人が結構買い物に来ると教えてくれたのを思い出し、納得しました。湖を眺めると大きく感じましたが、ゆっくり歩いても30分くらいで一周しました。

御世話になったホテルを10時に出発。今日一日、観光の最後の茅野駅までホテルのミニバスが来てくださることになりました。荷物の心配をせずに済み、助かりました。
まず、ビーナスラインの快適なドライブを経て、北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅(標高1771m)に到着。ロープウェイには乗継に無駄がなく、すぐに乗車できました。
約7分程の空中散歩。100人乗りのロープウェイでパノラマの景色、三大アルプスを楽しめるはずでしたが、あいにくの霧が発生。山頂駅(坪庭駅。標高2237m)に着くころには、視界不良になってしまいました。気温も低く、日ごろ煩わしく思うマスクが、冷気を温めてくれて有難いと思えるくらいになりました。坪庭の散策中も雨は降りませんが、曇りのままでした。それでも時折サーっと霧が流れると、横岳神社や溶岩台地の独特の景観を楽しむことができました。日本人が好む庭造りの原型を実感しました。


 ロープウエイの山頂に広がる”坪庭”

坪庭の高山植物


坪庭というとなんだか京都風の小さな中庭を思い浮かべますが、ここではもっと雄大で和風庭園の奥にある、山を表現した岩や石の景観です。
はじめの第一休憩所までの上りがきつく、ちょっと足場の悪いところもありました。無理せずここで戻る方もいらっしゃいましたが、足元を確かめながら歩く道中、脇のハイマツの下にコイワカガミ、ヘビイチゴ、マイズルソウなどがけなげに本当にかわいらしく咲いています。コイワカガミは花盛りでした。皆様と次々見つけて明るい気持ちになって励ましあいました。
その後は、それほどの難所はなく、第三休憩所からは距離は全体の半分近くあるようですが、下りということもあってあっという間に下ることができました。
山頂駅まで戻りまたロープウェイを使って山麓駅に帰着。レストハウスで休憩しました。
このレストハウスは素敵なスイス風山小屋から続いて、サンテラス、ショッピングコーナーやスカイレストラン、バーベキューガーデンがあります。
私たちは、ショッピングコーナーで買い物。お土産品の中には、コケモモ(リンゴンベリー。クランベリーとは同じツツジ科で極めて近いが別。)大福、コケモモパンなども売られていました。

ホテルのバスに乗って出発。予定にはなかった無藝荘に立ち寄り、外観のみですが見学できました。小津安二郎監督の満60年の人生の晩年7年仕事場として夏冬問わず生活したそうです。小津監督と脚本家の野田高梧の2人が充実した作品の構想を練りシナリオにまとめたところです。この山荘は片倉製紙から借用していたとのことです。小津の勧めで近くに新藤兼人、井上和男、笠智衆、佐田啓二、今村昌平らも山荘を構え、現在は小津の散歩道として整備されています。無藝荘自体は、来客の接待に使用したそうですが、肝心の茶室は現存していないのが残念でした。今回は駆け足で外を一周しただけですが、館内は貸部屋のサービスもあるようなので、次回はぜひゆっくりとした時間を過ごしてみたいと

 小津安二郎監督の旧宅無藝荘


いよいよ今回のツアーの最終目的地、バラクライングリッシュガーデンに着きました。葉っぱが本当に黄金色のシンボルツリーの黄金アカシア(樹齢30年。日本で一番古い)、世界最大(長さ40~50m)のつるバラのキフツゲート。白いオールドローズが見事です。
つるバラは本国の英国よりも湿潤な日本の方がよく伸びて成長すると聞きましたが圧巻でした。30年前に開園した日本で最初のイングリッシュガーデンとして有名ですが、今年も英国王室園芸協会のパートナーガーデンに名園認定をいただいたそうです。前田さんが事前にお声がけしてくださったおかげで、ケイ山田さんが直接お話の上、一同とご一緒に記念撮影もしていただけました。

 ケイ山田さん(前列左から3人目)を囲んで


アフタヌーンティーセットをいただく場所は、ガーデンビューテラスも選べましたが、私は迷わずコンサバトリーに席をとりました。英国風のガラス張りの屋根や窓(壁)、建物全体の骨組みとテーブルクロスのブルーが印象的でとても美しく明るい空間でした。
定番のサンドイッチ(キュウリ、ハム、チーズ)、スコーン(クロテッドクリーム、ジャム)スイーツ(ケーキ、クッキー)に温かいミルクティー、おいしい本場の味を楽しみました。
次回はバラクラシチュー(野菜と豆のシチュー)やフィッシュ&チップスも食べてみたいと思いました。
敷地内約1万m²の庭園は、いくつかにテーマや季節が区分され、四季折々に種々な表情を楽しめるそうです。私たちは、たまたまバラの季節に訪れましたが、オールドローズが主体のバラクラでは、夏の間、次々に花開くバラのアーチを順番に楽しめ、秋にはローズヒップ(バラの実)も豊かに実るそうです。
ガイドの方の案内で、それぞれ特色のある庭々を進み、一番奥の森の入り口付近の庭園は少し神秘的な感じもして素敵でした。また、アリスの庭では、不思議の国のアリスがつい今さっきまでいたように、テーブルの上には趣向を凝らしたポットなどが置いてあります。


 ガーデンのガイドツアー


睡蓮の池、泉・・・、遅めの春の花々、咲き始めたアジサイ、ダリア…行きつ戻りつベンチでちょっと一休み。目線が下がると庭園や奥にある建物などを背景に奥行きがさらに感じられ英国に旅した気分です。ギャラリーにはバラクラの歴史が展示。原野にたたずむケイ山田さんの若々しいお姿も拝見できました。
他に色々とイベントを楽しめるイベントホールなどもありました。ブティックにはケイ山田ブランドの優雅な衣料品や雑貨、セレクトショップもあります。ガーデンセンターには苗や植木鉢も所狭しと売られていました。丁度ギリシャから輸入された植木鉢は、イタリア製テラコッタと一味違います。皆様思い思いにショッピングを楽しまれたようです。余談になりますが、コロナ禍でもガーデンの経営は順調なようで安心しました。

当初のスケジュールは無事に終わり茅野駅に到着しました。バスの運転手さんありがとうございました。時間に余裕があったため、最近、新聞種ともなった茅野駅隣接の茅野市民館図書館の中をちょっとのぞくことができました。モダンなガラス張りのオープンな建物で細長い廊下は図書館の一つの伝統を感じさせます。確かに、ずらりと並んだ蔵書の背表紙が退色して青っぽくなっています。帰宅してからも少し気になって調べたところ、設計の古谷誠章氏によると、標準的なUVカットフィルムは貼ってあったが、開館(2005年)の2,3年後に日射や本の焼けが図書館の古くて新しい問題として俎上にのり、追加でロールスクリーンも設置、その後は問題なく使われていたのに、なぜ今になって、ということらしいです。それだけ茅野市(標高800m)の紫外線は強いということでしょうか。でも、もともと本の表紙はたとえ革製であろうと日光には弱く退色してしまうので、それを防ぐために紙の箱が付いていて、本当の本好きはその紙製の箱に本そのものはしまったまま本箱に並べるとも聞きました。昔の立派な薄暗い図書館で閉架式の方が本の寿命には適しているでしょうが、現代社会でもっとオープンな図書館に親しみやすくと考えると、難しく、蔵書内容や茅野市民の皆様の利便性や目的を考えて静かに見守るべきだと思いました。
茅野駅の売店で、昨日の笹原のガイドさんたちが勧めてくださった‘ほおずきみそ’がありましたので買い求めました。除草剤も使用しない有機農法の食用ほおずきと味噌が調合されていて酸味がさわやかでこれも家族に好評でした。
プラットフォームには大きな黒曜石が飾られていました。昭和30年頃、これも昨日訪ねた笹原の両角重幸氏が八ヶ岳冷山(つめたやま。古代黒曜石の産地として有名)から巨岩を運び出し地元の小学校に寄贈されたうちの一つ。信州産の黒曜石が旧石器時代から縄文時代までの間遠くは青森県三内丸山遺跡などにまで運ばれていたそうです。古代から、交易は現代のグローバリズムと言われるまでもなく壮大だったのだと感無量です。

2日間、主に茅野の豊かな自然と人々の営みを見学させていただきました。触発されることが多く、全体として、自然、環境と現代人の生活のバランスを考えさせられました。
15時45分発あずさ44号新宿行に予定通り乗車。相席のK様と話が弾みました。楽しかったツアーの思い出は勿論、G.T.Wの歴史も草創期からのメンバーでいらっしゃるので、とても興味深く教えていただきました。また、ご自身の来し方も合わせて伺うことができ、豊かな経験談は私にとってもとても共感を呼ぶものでした。あっという間に時間が経ち、またスペシャルツアーでお目にかかることを約束してお別れいたしました。途中下車する方もあり、テンデンコのお別れもG.T.Wらしく、スッキリとしていました。

 スペシャルツアーには数回参加しましたが、泊りがけには初めて参加いたしました。日程が2日分というだけではなく、グループの皆様とのつながりも一層温かいものを感じました。

  第1土曜 富永道子






| 長野県::茅野市 | 03:47 PM | comments (0) | trackback (0) |
183回スペシャルツアーIN茅野
       ーメルヘン街道から東山魁夷の絵の世界へー


                        (写真をクリックすると拡大されます)
  6月29日

 「御射鹿池(みしゃかいけ)」は、標高1,500mの山の中にある風光明媚な池。東山魁夷の代表作の1つ《緑響く》のモチーフにもなっています。見た目の美しさが有名ではありますが実は農業用水を貯める為のため池です。
 御射鹿池の麓にある、笹原地区は御射鹿池からの水を今も使い暮らしている地域です。その為、御射鹿池とまち歩きをする笹原地区は繋がりがあるので、そのストーリーを踏まえたまち歩きをします。見た目の美しさだけでない地域のストーリーを感じるために先に御射鹿池に行きます。                                      また、同じ池でも白駒池は天然湖としての美しさがありますが、今回はその周辺の「苔の森」といわれる、485種類の苔が生息している、苔に包まれた原生林の神秘的な癒しの世界もゆっくり歩きましょう。   


神秘的な深い青の水面に引き込まれそうな御射鹿池



  以下は参加者の感想です

♪8時ちょうどの…♪あずさに乗って、茅野駅に到着。ここから地元の貸し切りバスで、今回のツアー・メインスポット「御射鹿池」に向かいました。

 御射鹿池

 ここからは、笹原観光まちづくり協議会のスタッフの方々が、親切丁寧に案内をしてくださり、とても楽しい一時を過ごすことができました。
御射鹿池は、東山魁夷の代表作『緑響く』
のモチーフとなった場所であることを、今回のツアーではじめて知り、とても感動をしました。また、「この場所は以前、吉永小百合さんが出演したテレビCM(シャープのAQUOS)で脚光を浴びたところです。」との説明に、CMが放映された当時を思い、懐かしく感じました。
 6月末の梅雨空のもと、御射鹿池は湖面に映る新緑と、チャツボミゴケの鮮やかな緑とがグラデーション化しており、まさに『緑響く』の世界そのままでした。御射鹿池は、とてもきれいな名前ですが、実は、農業用水加温用ため池で、昭和の初期に造られたことを教えてもらい、またまたビックリしました。
池近くの川で、ガイドさんがチャツボミゴケを採ってくださり、触ってみるとプヨプヨして、とても肌さわりがよかったです。ただ、この苔は強酸性の水域にしか生息しないと教えられ、家では育てられないとわかり、少しがっかりしました。

その後、急坂を下り、明治温泉旅館で昼食
となりました。


</a  昼食会場になった明治温泉旅館の本館

>  ”三密”を避けての食事風景


  旅館の裏手を流れる瀧川


本日のメニューは「御射鹿池御膳」。今回の食事は、地元の食材を使った料理が、木の器にマス目状に並び、ご飯も地元の食材で炊き上げた雑穀米でとてもおいしくいただきましたが、池周辺の散策後の昼食のため、量が少なかったかなーと思いました。午後は、再びバスに乗り、笹原集落のまち歩きです。

笹原集落

 笹原集落は、江戸時代、高島藩主の許しを得て開拓をしたのが始まりで、人家の数以上に蔵が建ち、当時の人々の豊かさを思い知ることができました。(「蔵が建つ!」ことは、事業に成功をし、裕福になった象徴ですよね?全く羨ましい限りです。)蔵の数の多さにも驚きましたが、土蔵の多くに鏝絵(こてえ)が飾れており、家主や左官屋さんの心意気を感じ取ることができました。鏝絵の一つに、亀が描かれたものがあり、ツアー仲間で「亀探し」をして楽しみました。
 また、各家庭には、いけす(池)があり、地下水路により、隣家からもらい、隣家へ送る排水システムが確立しており、隣家同士の信頼関係に基づく、水と共に生きてきたまち並みなのかと痛感した次第でした。日本にもまだ、こんな古き良き場所があったのかとつくづく思いました。これからも、開発もあまりせず、世俗化しない観光資源であってほしいものです。

 御射鹿池のふもとに広がる、蔵のある民家


 集落の各民家にある池(いけす)を中心の美しい庭


 笹原地区散策の最後に、「鹿狩神社」を訪れました。鹿狩神社とは何と変わった名前の神社だと思いましたが、諏訪大社の鹿狩神事で奉納された鹿75頭の供養と守護のため、建造されたそうです。それで納得しました。このあたりで、鹿狩りが行われていたんですね。鹿狩神社を後にして、本日最後のスポット・白駒池(苔の森)に向かいました。


 鹿狩神社の周辺の森の車窓に見受けられた野生の鹿たち


苔の森(白駒池)

 楽しいガイドさんと共に白駒の池周辺を散策し、途中ガイドさんが珍しいコケの説明をしてくださり、まさにコケの楽園で神秘的で
癒しの世界を魅了できましたが、実際のところ、梅雨空で、木道は滑りやすく、足元もおぼつかずヒヤヒヤな散策で、大変苦労しました。
 「木道をこわごわ歩き苔の花」
 (才能あり?なし? オソマツでした。)

 板を敷き詰めて作られた木道を散策する参加メンバー達

 木々も土地も苔に覆われた、文字通りの”苔の森”のたたずまい




 梅雨空の下、水・自然と人が融和した茅野市の魅力を再発見できましたツアーでした。

    第2土曜    下田 誠





| 長野県::茅野市 | 02:52 PM | comments (0) | trackback (0) |
PAGE TOP ↑