<一度は見たい東をどり鑑賞と一度は行きたい「料亭 新ばし金田中」食事会>

新橋演舞場の前の塀に囲まれた金田中のたたずまい
新橋花柳界は東銀座から築地の一帯、料亭、茶屋、芸者置屋で構成されます。由来は、新橋と云う橋が古くの銀座8丁目に在ったことから、地名と花街に名を残しました。
幕末に興った新橋花柳界は日本有数の料亭と「芸の新橋」と賞される芸者衆の踊りと邦楽、伎芸を誇る街。その芸を一見(いちげん)さんにも開かれるのが年に4日間の「東をどり」。

新橋演舞場

演舞場の入口に立てられた「東をどり」の看板
新橋演舞場の前にある「料亭 新ばし金田中(かねたなか)」。数寄屋造りの建物を取り囲むようにそびえる店の象徴の竹林。外の喧噪とはかけ離れた時と空間を演出しています。
日常を忘れて四季折々のしつらえに身をおき「日本人」であることに立ち返ることのできる場所。
掛け軸や屏風、生け花といったしつらえに、四季の移り変わりを感じながら、繊細な料理と旨い酒、そして芸者の踊りに酔いしれる選ばれし者だけが足を踏み入れることを許される華やいだ世界があります。
<以下は参加したメンバーの感想です>
「東をどり」と「金田中」
東をどりについては何の知識もなく、有名料亭 金田中の料理にひかれての参加でした。
初夏の風の気持ちいい日で、おしゃれをして出かけました。
今年で92回目、1年に4日間一見さんにも開かれる 東をどりを新橋演舞場3階席で鑑賞しました。
芸者衆の踊り邦楽は遠すぎた感もありましたが、和のレビューを見るには舞台の奥まで見渡せ大満足。
スクリーンに映し出された滝、水しぶきも上手に表現されていてすばらしかった。
観客の掛け声も聞かれ華やいだ雰囲気もありましたが、空席も多く時の流れを感じてしまいました。
庭の美しい竹むらが見える金田中
新橋 金田中は打ち水をした玄関を入り大広間の食事会場へ。
床の間に飾られた、富士に石楠花の軸、大きな壺の生花、陶器の置物のしつらえや、季節を
感じる料理は繊細な盛り付けで、それぞれに合わせた器もみごとでした。
食事途中から,粋な3代目当主の江戸歴史話を聞きながら、楽しく美味しくいただきました。
庭を見ながらの食事を期待していましたが、かなわず残念でした。(高速道路がすぐ通っているとのこと、窓は開けられませんでした)
最後は会員の方々のベラルーシのりんごの話、和倉温泉加賀屋の話、大阪城の催し物の話等が聞けて、出かける機会の少ないこの頃なので刺激になりました。
楽しい時間はあっという間。贅沢な一日でした
第2火曜 三村菊代
金田中の客間の純和風のしつらえ
客間での楽しいメンバーの会食