2006,05,29, Monday
古人の熱い信仰の片鱗を体感する熊野古道
世界遺産に指定されて大きく注目されている熊野古道 (詳しくはこちら) に、このほど高校同期会メンバー25名とともに旅をしたというGTW(グループタウンウォッチング)会員M氏から寄せられたお便りの一部をご紹介します。 ![]() 40数年ぶりに還暦を過ぎての同期会で、熊野古道を散策できたことは、全国から集った一同にとって感慨もひとしおでした。 2泊3日の旅の中、古道を実質歩いたのは2日目の2時間と3日目の1時間、あとは古道の終着点である熊野三山(熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社)への参詣と周辺施設や史跡見学と、有意義な旅でした。 わずか数時間の山道歩きにすぎませんでしたが、深い森の木々や、磨り減った石畳、登りと下りが幾キロとなく続く聖なる道をたどりながら、古人の深いふかい信仰へのこころざしの片鱗に体で触れた思いがしました。古人は幾日もかけて、行き倒れになることを覚悟してこの道を踏みしめたといいます。 それに反して、たんなる観光客として物見遊山でしか訪れようとしない自分の心のありようを反省もしたものです。いつの日か、じっくり歩かせていただく日を期して歩を進めました。 はじめ(2日目)の歩きは、滝尻王子から山越えの道を歩き、近露王子に抜ける11キロほどの行程。地元のガイドさんの案内で、まず滝尻の熊野古道館を見学したあと出発しました。この道は、石畳がほとんどない木の葉敷く狭い道。まだ樹齢数十年と、さほど太くない杉がみっしりと立て込めていて、途中に牛馬童子像などいくつかの史跡があり、そのいわれをガイドさんに聞きながら歩いていくと、いつの間にか一山を越えていました。 次の日(3日目)は、大門坂という1キロ足らずの上り坂。熊野古道を代表する古道で、一面石畳が敷き詰められています。 両側は、樹齢800年から数百年とも言われる杉の大樹に囲まれ、ところどころに竹林が散在しています。 古道の風格に心を打たれるたたずまいです。長年の人々の思い、歴史の風雪、そして自然と人間が一体化した重みが、歩を進める人に伝わってきます。 ともあれ、熊野古道は、美しい聖なる自然が、生あるものすべてを大きくはぐくんでくれる豊かさを教えてくれました。 「今回の情報は面白かった!」→クリック♪ ![]() 1日体験申し込みはコチラ 会員登録はコチラ ![]() |