2018,04,14, Saturday
寺院にあるプラネタリウム貸切特別見学とさくら並木散策(葛飾区)
證願寺のプラネタリウム 京成立石駅 集合 10:00に出発。以下の街歩きをします。 主なウオッチング ●葛飾区セルロイド工業発祥記念碑(渋江公園) 大正3年、この地に大規模なセルロイド工場が設立され、周辺地域はセルロイド工業の街として発達。特に「キューピー人形」はセルロイド製人形の代表的なものとして有名。記念碑の立つ工場跡地は現在ではテニスコートのある薔薇の花の美しい公園となっている。 ●葛飾区役所 立石さくら通りと呼ばれる桜の名所がある。 ●タカラトミー本社 世界に名だたるおもちゃメーカー。おなじみのチョロQはここから生まれた。 ●證願寺 400年の歴史を誇る寺にある「プラネターリアム銀河座」は、お寺の中の全国でも珍しいプラネタリウム。 プラネタリウムのある證願寺本堂 プラネタリウム ●かつしかシンフォニーヒルズ 国内トップクラスの音響性能を誇るホール。正面入口のモーツァルト像は、世界で唯一オーストリア共和国の許可を受けたウィーン市の像の完全複製。 ●熊野神社 樹齢300年以上といわれるご神木のクスノキが、社殿を囲むようにそびえ立っている。 安倍晴明ゆかりの神社。 ●とげぬき地蔵 中川沿いにひっそりとたたずむとげぬき地蔵。この場所からは、ゆっくりと時を刻む中川の水面が眺められる。 ●立石様 地名にもなった古い石。「根あり石」とも言われ、その深さは計り知れないとされる奇石で、様々な伝承・伝説が伝えられる。 ●本奥戸橋 橋の中央付近は東京スカイツリーRの絶好ビューポイント。 ●喜多向観音 寛保元年(1741年)に建立された高さ2メートルほどの石仏が奉られている。 ●葛飾区伝統産業館 多彩な伝統工芸・伝統産業品などの職人達の職人達による、職人技作品の直販・直売店。 ●立石駅通り商店会 激安グルメ通り。 立石駅前商店街 OP 寅さんでおなじみの柴又 帝釈天とその門前街 帝釈天本堂 風景の国宝に指定されている葛飾柴又の参道 寅さんと妹さくら像 さくらの像 <以下は参加者の感想です> 中世の文献にも出てくる謎の石があって地名の由来になったという葛飾区立石へ行ってきた! キューピー人形などのおもちゃを量産したセルロイド工場のあった町。引火性の問題で時代を退き、跡地は今公園だが、タカタトミーの本社は立石にある。 工場帰りのお父さんたちの憩いの“せんべろ”(千円でべろべろに酔える、の意)通りが駅南側に今も、もつ焼き屋や立ち飲み屋が並んで昭和の名残が色濃いが、駅周辺の再開発計画では、大型商業施設や高層住宅、鉄道の高架化等が予定されており、遠からず町は変貌するのかも。 立石仲見世 京成線の踏切を越えフツーの町を行くと、かつしかシンフォニーヒルズの荘重な白い石造りの建物が忽然と現れる。正面にはモーツアルト像が立ち、この一画だけウィーンの楽堂のおもむき。音楽だけでなく、美術展等葛飾区の芸術文化の発信地だそうだ。 モーツアルト像 次に創建400年の古刹、證願寺を訪ねる。本堂は伝統の木組みの寺院建築なのだが、向背左にはリアルなライオン像、右には恐竜トリケフトプス1体がいておもしろい。 聞けば住職が住職におさまりきれない多才なお方で、本当は天文物理学者になりたかった由。で、ある企業から機器を譲り受け、寺の庫裡続きに、こじんまりしたプラネタリュウムを作ってしまったからすごい。 投影の1時間はもちろん住職の説明で、丸いスクリーンの星空をめぐりつつ、 星座の位置や見方、星の動き方、近々出現予定の彗星の話などを聞くうちに、太陽系も銀河系も宇宙の億光年を自在に行き来した気になった。つくづく、地球は宇宙の塵の小ささなのだ、と葛飾のお寺の一隅で妙に納得。 区役所の桜の並木は見事らしいが、今年は予想外に早い花の終わりとなり、残りの花の散りを、そこここで浴びながらの立石散歩だった。 1木 桂信子 区役所近くのさくら通り 続き▽ |