2008,10,22, Wednesday
静かな路地で江戸情緒を感じる寺と坂の街 近代彫刻の創始者・朝倉文夫の作品を収められた「朝倉彫塑館」。登録有形文化財に指定されている美術館は、建物自体が芸術品のようだ。中庭すべてを使って巨岩を配した池になっているのも独特で見たものは驚かされる。 彫塑館の後ろには谷中霊園が広がる。幸田露伴の名作『五重塔』のモデルになった谷中五重塔は明治32(1899)年に焼失して今は五重塔跡だけ。霊園でお墓を見つけるのはなかなか難しいので近くの交番で有名人のお墓の場所を聞くのがよいだろう。そして、霊園事務所脇の数軒の花屋は木造家屋で霊園の風景にとけあっている。 ![]() 直進して街の人が「吉田屋」と呼ぶ下町風俗館付設展示場まで行ったら、上野公園の方に行かないで戻る。この街には谷中らしいユニークなギャラリーがある。「スカイ・ザ・バスハウス」は銭湯だった「柏湯」の建物をそのまま利用しているギャラリーだ。登録有形文化財に指定された土蔵ギャラリー「すぺーす小倉屋」は江戸時代から質屋として使われた店舗と土蔵をギャラリースペースに改装している。 谷中のシンボルになっている築地塀(ついじべい)のある観音寺の脇から谷中ぎんざ商店街に出る道もわくわくするだろう。谷中ぎんざ商店街を見下ろす坂道の階段は「夕やけだんだん」と呼ばれて、付近には老舗の竹細工屋や飴屋がある。安い総菜が自慢の商店街で、休憩用のベンチも置かれている。時間があれば寄り道したいのは全生庵や大円寺だ。山岡鉄舟が明治13年に開いた寺の全生庵には鉄舟の墓、不生出の落語家と言われた三遊亭円朝の墓もある。大円寺には錦絵の創始者・鈴木春信の碑や、茶屋の看板娘・笠森お仙の碑がある。 ![]() 谷中おすすめコース:約10,000歩 ■スタート:日暮里駅(JR山手線、京浜東北線、常磐線、京成本線、舎人線) ↓5分 ↓谷中せんべい信泉堂(堅丸) ↓ 朝倉彫塑館 ↓3分 谷中霊園 ↓15分 ↓谷中岡埜栄泉(浮草) ↓ 【お茶におすすめ】 愛玉子 ↓5分 下町風俗資料館付設展示場 ↓15分 観音寺 ↓10分 岡倉天心記念公園 ↓20分 【お昼におすすめ】 天外天 ↓1分 ■ゴール:千駄木駅(東京メトロ千代田線) ![]() 【クリックで地図は大きくなります】 *時間は目安です。 *施設によって休日や開館時間は異なります。リンク先をご覧ください。 問い合わせ先: 台東区役所観光課03・5246・1111 コース取材は2008年10月20日時点です。施設の変更等場合はご容赦ください。
| 下町情緒を感じる街::谷中 | 12:05 AM | comments (x) | trackback (0) |
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